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    墓じまいで起こるトラブル|相談先やスムーズに進めるためのポイント

    墓じまいで起こるトラブルには、費用の負担や供養先をどこにするかで親族と揉めたり、お寺から高額な離檀料を請求されたりするなどが挙げられます。

    トラブルが起こった時には、石材店やお墓の相談窓口に相談するのが一般的です。
    また、墓じまいの代行業者が弁護士と提携し、サポートしてくれるサービスもあります。

    この記事では、墓じまいで起こる代表的なトラブルや、家族からの反対理由、対策についてわかりやすく紹介しています。

    この記事のポイント
    • 墓じまいのトラブルには、費用の負担で親族と揉めたり、
      お寺をスムーズに離れられないなどがある
    • トラブルの相談は石材店や墓じまいの代行業者にすることが多い
    • 場合によっては法的な処置が必要になる
    • 費用や必要な手続きは早めに明確にし、
      親族とは事前に話をするのが大切
    目次

    墓じまいで起こる代表的なトラブル

    墓じまいの揉めごとは親族間のものと思われがちですが、お寺とのトラブルも実際に起こっています。

    以下では、墓じまいで起こる代表的なトラブルを紹介します。

    誰がどれくらい費用を負担するか

    墓じまいにかかる費用は、一度にまとまった金額を払う必要があります。
    石材の撤去費用や遺骨の移動にかかる費用、納骨先への支払いなどが発生します。

    これまでお墓を管理していた人が費用を負担しなければならないわけではありませんが、費用の分担に関するトラブルが起こることがあります。

    遺骨の移動先や供養方法を何にするか

    墓じまいをする際、遺骨をどこに移動させるかを決める必要があります。改葬先が見つからなかったり、費用や手続きが複雑で悩むこともあるでしょう。

    また、墓じまいには賛成しても、簡素な永代供養墓や樹木葬を選ぼうとする際に反対する親族もいます。

    お墓や遺骨の責任を誰が引き継ぐのか

    墓じまいは感情的な問題も絡んでくるため、親族間で意見が対立することがよくあります。
    とくに、墓を守ってきた親族と、責任を引き継ぎたくない親族との間で考えが分かれることが多いです。

    寺院や霊園をスムーズに離れられない

    墓じまいをおこなう際、寺院や霊園との交渉が必要になる場合があります。
    たとえば、撤去作業の日程調整や費用、契約の解除に関する取り決めなどです。

    とくに、お寺を離れる際には離檀料(りだんりょう)を請求されることがあり、お寺側とコミュニケーションがうまくいかず、トラブルに発展することがあります。

    墓じまいに家族が反対する理由や背景

    墓じまいに反対する理由として、先祖供養への強い思いや費用負担への不安、新しい供養方法への理解不足が挙げられます。
    とくに年配者や長男・長女は、墓を移すことに対して感情的な抵抗を示すことが多いです。

    親族に墓じまいを反対されたときの対処法については【親族に墓じまいを反対される原因と対処法】をご覧ください。

    墓じまいのトラブルを相談できる場所

    墓じまいでトラブルに直面した場合、相談先として検討できる場所をお悩み別に紹介します。

    墓じまいの手続きに関するトラブル

    墓じまいの専門的な手続きや作業については、墓じまいの代行業者や石材店、霊園の管理事務所が頼りになる存在です。

    墓の撤去や遺骨の移動に関して具体的な知識を持っており、手続きをスムーズに進めるためのアドバイスをしてくれます。

    親族との対立やお寺からの離檀料請求

    親族と意見の対立が深まって話し合いが進まない場合は、弁護士や司法書士に相談し、法的な立場から家族間の調整を手助けしてもらいましょう。
    とくに、遺産相続や遺骨の管理に関する法律問題が絡む場合には、早めに専門家の意見を聞くことが重要です。

    弁護士への相談はお寺からの高額な離檀料請求で困った場合も該当します。
    墓じまいの代行業者のなかには、お寺との交渉をおこなってくれるところもあるので、事前に確認しておきましょう。

    宗教観や先祖供養について意見が割れる

    先祖供養などについて、深い宗教観を持つ家族とトラブルになった場合、宗教者の意見を聞くことで、家族の納得を得やすくなることがあります。
    寺院に相談することで、感情的な摩擦を和らげることができるでしょう。

    補助金の有無や手続きについて知りたい

    多くの自治体には、墓地に関する相談窓口が設けられています。
    墓じまいに関する基本的な手続きや、補助金制度の有無など、行政的な観点からのアドバイスを受けることができます。

    地域ごとのルールや規制に関する情報を正確に把握することができるのは、自治体の窓口を活用するメリットです。

    墓じまいのトラブルに関する対策と対処法

    家族が墓じまいに反対した場合、感情的な問題だけでなく、法的な問題にも発展することがあります。以下では、具体的な対処法について説明します。

    墓じまい代行業者や法律家に依頼する

    墓じまいが難航して心身が疲れ切る前に、専門家に依頼するのも一つの手段です。
    お金はかかりますが、手続きに時間をとられず、お寺や家族とも冷静な議論を進めやすくなります。

    おすすめの墓じまい代行業者を知りたい方は【墓じまいはどこに頼む?|おすすめの代行業者11選を徹底比較!】をご覧ください。

    家族全員の意見を事前に聞いておく

    墓じまいを検討する前に、家族全員の意見を事前に聞いておくことが重要です。

    とくに、墓の維持や供養に強い思いを持つ人がいる場合、意見を尊重しながら進める必要があります。

    費用や手続きの流れを明確にしておく

    墓じまいにかかる費用や手続きの流れを前もって明確にしておきましょう。
    あとから何かが発覚すると、慌ててしまいトラブルの元になります。

    見積もりは複数の業者から取り、費用の相場を把握することで予算をしっかりと立てられます。

    墓じまいの費用についてまとめた記事、【墓じまいの平均相場や内訳|費用をおさえるポイントもご紹介!】もご覧くださいね。

    遺骨の移転先を早めに決めておく

    墓じまいを進める際には、遺骨の移転先を早めに決めておくことも大切です。
    受け入れ先が決まらないと、墓じまいの手続きが進まなくなってしまうので手順には注意しましょう。

    霊園や寺院との契約内容を確認する

    お墓を契約したのは先代の人であることがほとんどのため、霊園や寺院との契約内容を知らない人はとても多いです。

    契約には、撤去や遺骨の移転に関する条件が明記されていることが多いため、事前に把握しておくことがトラブルを避けるポイントとなります。

    お寺への離檀料やお布施は気持ちで支払う、とても曖昧なものです。
    法的な義務はないものの、請求されたというケースは実際にあるため、まずは契約を確認しましょう。

    対立した相手と冷却期間を設ける

    家族間の対立が激しくなってしまった場合、冷却期間を設けることが良い方へ向かわせてくれることもあります。

    時間はかかってしまいますが、思い切って一度すべての議論を保留にしてみるのも手です。
    相手にあたえた冷静になる時間で、考えを改めてくれるかもしれません。
    再度話し合いの場を設けて、意見が一致する可能性を高めてみましょう。

    まとめ

    墓じまいは、感情的な問題や家族間での対立を引き起こすことが多い複雑な問題です。

    しかし、事前に家族全員でしっかり話し合い、費用や手続きについて十分な準備をおこなうことで、トラブルを最小限におさえることができます。

    専門家のアドバイスを受けつつ、冷静に進めることが成功へのカギです。
    スムーズな墓じまいを目指して、焦らず確実に進めていきましょう。

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