墓じまいに呼ばれた時の服装は、かしこまり過ぎない平服で問題ありません。
持ち物は、数珠やお供え物、掃除道具などがあります。
- 服装は平服で、落ち着いた色のものを選ぶ
- 儀式が重々しいものである場合は喪服が無難
- 持ち物は、お参り道具やお供え物、お布施などがある
- 遺族は精神的にデリケートになっている場合があるため、配慮を忘れない
- 遺族が選んだ新しい供養方法を尊重し、共感と理解を示そう
この記事では、墓じまいに参加する際のポイントを詳しく解説しますので、初めての方でも安心して準備ができるようになります。
墓じまいとは?呼ばれた際に知っておくべきこと
墓じまいは、お墓を閉じて、ご先祖を別の形で供養することを指します。
実際には、墓石の撤去や遺骨の移動がおこなわれるため、お墓を守ってきた家族はデリケートな状態である可能性があります。
墓じまいに呼ばれた際に知っておくべきことは、以下の通りです。
- 墓じまいは単なるお墓の撤去ではなく、新しい先祖供養のやり方に移るための大切なもの
- 遺族にとって感慨深いものであるため、心を込めて参加する
- 遺族が選んだ新しい供養方法を尊重し、共感と理解を示すことが大切
- 失礼のない服装や身だしなみを意識する
- 閉眼供養がおこなわれる場合は僧侶へのお布施を準備する
墓じまいの際には、閉眼供養という儀式がおこなわれることが一般的です。
お墓から魂を抜いて別の場所に移すためのもので、僧侶によって執り行われます。
お布施の用意は重要なマナーのひとつで、僧侶に対する礼儀として準備するようにしましょう。
お布施の金額は5万~10万円ほどです。
閉眼供養の流れについて知りたい方は【閉眼供養とは?儀式の流れやお布施の相場、準備するものをご紹介!】をご覧ください。
墓じまいに呼ばれた時の適切な服装とは?
墓じまいに参加する際の服装は、多くの場合平服で問題ありません。
とくに指定がない場合は、黒やグレー、ネイビーなどの落ち着いた色の服装を選びましょう。
ただし、故人に近しい関係であったり、儀式が重々しいものである場合は喪服が無難です。
女性|黒やグレーなどのワンピースやパンツスーツ
女性の場合、黒やグレーのワンピースやパンツスーツが一般的です。
スカートの丈は膝下が理想的で、露出が少ないデザインを選びましょう。
また、アクセサリーも控えめにすることが望ましいです。パールのネックレスやシンプルなピアスであれば問題ありません。
可能ならバッグや靴も落ち着きのある色にし、シンプルで光沢のない素材を選ぶと良いです。
男性|ブラックスーツが無難、靴は光沢のないもの
男性はブラックスーツを選ぶことが基本です。
シャツは白、ネクタイは黒を着用し、全体的にシンプルな装いにしましょう。
靴は光沢のない黒い革靴が理想的です。
子ども|制服や落ち着いた色の服
子どもが参加する場合は、制服があればそれを着用するのが一般的です。
制服がない場合でも、黒やグレーの落ち着いた色の服を選びましょう。
派手なプリントやロゴ、明るい色合いの服は避けるようにします。
墓じまいに呼ばれた時に持っていくべき持ち物リスト
墓じまいに参加する際には、必要な持ち物を事前に準備しておくことで、当日の流れをスムーズに進めることができます。以下に、持っていくべき持ち物のリストを紹介します。
- 数珠
- お布施
(5万~10万円ほど) - お供え物
(仏花、お菓子、果物など) - 掃除道具
(スポンジ、ブラシなど) - お参り用具
(ロウソク、ライター、お線香)
墓じまいでは、最後のお墓参りをおこなうため、仏花やお供物を用意するのが一般的です。
お花は白や黄色の菊など、シンプルで落ち着いたものを選びましょう。
トゲのあるバラや、香りの強いカサブランカなどのお花は適さないので注意します。
お供物は故人が好きだったものを選ぶと、より心のこもった供養ができます。
墓じまい当日の流れと注意点
墓じまいに呼ばれたら、スムーズに儀式に参加できるよう、当日の流れを理解しておきましょう。
事前に必要な手続きがある場合は、済ませておくことも重要です。
お墓の掃除はできれば前日に済ませておくと慌てずに済みます。
感謝の気持ちを込めながら墓石をきれいにします。
また、お墓の周りの雑草抜きや落ち葉ひろいもしておくと安心です。
仏花や果物などをお供えし、お線香を手向けましょう。
最後のお参りをおこない、お墓とのお別れをします。
墓石に宿っている霊魂を他の場所に移すための儀式です。
僧侶のお経を静かに聞きながら参加しましょう。
墓石の撤去や遺骨の取り出しは墓じまい業者がおこないます。
立ち合いを求められる場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
墓じまいに呼ばれたときのよくある質問
- 墓じまいの所要時間は?
2時間前後が一般的です。
- 墓じまいに参加して途中で帰ることはできる?
遺族の代表の場合、立ち合いが必要な場面が出てくる可能性があります。
参列者として参加の場合、閉眼供養には最低限参加した方が良いでしょう。
儀式のタイミングを予め聞いておくと途中退席がスムーズになります。- 墓じまいを欠席する場合にするべきことはある?
まずは必ず事前連絡をおこない、欠席の旨と事情を簡潔に伝えましょう。
供養の気持ちを表すために供花を贈ったり、香典(5,000円~1万円ほど)を欠席のお詫びに渡すことも良いです。
まとめ
墓じまいに呼ばれたら、正しいマナーと適切な服装、持ち物を準備することで、故人と遺族に対する深い尊重を示すことができます。
さらに、閉眼供養や改葬の手続きの準備をきちんと行って、当日をスムーズに迎えられるようにしましょう。
以上のポイントを押さえて、安心して墓じまいに参加してくださいね。
心を込めて故人を供養し、遺族への配慮を忘れないようにしましょう。
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